いわむらかずお「14ひき」シリーズの秘密
皆さん
こんにちは!店主の中島ひであきです。
もうすぐ11月。
窓をあけてみれば、つい「寒い」と感じる季節になりましたね。
お店にいってみれば、ほくほくの焼き芋や、美味しそうな松茸、
よく焼かれたさんまなどが並ぶ、美味しい季節になりました☆
さて、そんな時期に、ある有名な絵本シリーズのとっておきの秘密をお教えします。
遊び心あふれる秘密なので、ぜひお友達にも教えてくださいね。
30年前、雑木林のなかで暮らす14ひきののねずみ達のおはなし絵本が発行されました。
当時、30歳だった作者・いわむらかずおさんは、この絵本を描きたいがために、東京から栃木県の益子町へ引っ越ししました。
描きたい絵本のイメージの世界と暮らしの場を近づけるためです。
そして、益子町へ引っ越しして8年。
シリーズのデビュー作「14ひきのおひっこし」「14ひきのあさごはん」が登場したのです。
現在は12作品でており、
日本はもちろん、海外でも多くのこども達に読まれているこの絵本。
読者は成長し、子へと読み継がれています。
実はこのシリーズには、1作目から12作目まで脈々と続く、
本の構造を利用したとっておきの秘密があります。
上は、「14ひきのやまいも」のカバー表紙です。
いつものにぎやかな家族ですね♪
イタズラ気分で、カバーを外してみたのが下の写真です。
・・・あれ?!絵がなんだか違う?!
・・・・・そう、14ひきシリーズの絵本は、
カバーを開いて表紙をみてみると、絵が少し変化しているのですね。
ここまで知っている方は、きっとこの絵本のファンの方でしょう!
それでは、これはどうでしょう。
上の「14ひきのやまいも」のカバー写真をよく見てみると
・・・あれれ?!13ひきしかいない?!
これは前代未聞!
シリーズの他のどの絵本も、表紙とカバーには14ひきが揃っているはずです。
下の表紙写真をみてみると・・
あれれれ?!今度はしっかり14ひき?!
いったい、誰がいなかったの?
さて、誰がいなくなったんでしょうね。
それは、この絵本を手に取ってからのお楽しみとさせて頂きます☆
世代をこえて読み継がれている「14ひき」シリーズ。
作者・いわむらかずおさんの心は、
こんななところに活かされていたのですね。
最後に、14ひきシリーズについてのいわむらかずおさんのメッセージをご紹介します。
「家族」と「自然」、それは国や時代を超えて、私たちに生きるよろこびを与えてくれる、心の拠り所です。
2011年3月、大震災と原発事故を体験し、わたしは、そのことをさらに強く感じています。
「14ひきのシリーズ」で描きつづけてきた、「自然の恵みに感謝し、家族とともにつつましく暮らすこと」。
いま取り戻すべき大切なことのひとつだと思うのです。
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